1995年公開のジブリ作品「耳をすませば」興行収入は31.5億円。
「耳をすませば」には原作漫画があり、1989年にマンガ雑誌りぼんに連載された柊おあいが原作。
りぼんは、少女向け漫画で、小中高生の学校生活を中心として恋愛などが描かれ当時夢中になって読んだ女の子が多いはず。管理人もそのひとりです。
そんなりぼんに連載された作品のため、中3の主人公雫の気持ちに自分の中3時代を思い出しながら見ることができる作品。
「耳をすませば」は、管理人にとってもジブリ作品の中ではナンバー3に入る作品です。
Contents
「耳をすませば」あらすじを解説
「耳をすませば」の登場人物や声優、あらすじは以下の通りです。
簡単なあらすじ
中学3年生の雫は、読書が大好き。ある時バイオリニストを目指す聖司君に出会い、刺激を受けます。
自分も何かに挑戦したいと処女作を書き上げることで、自分はもっと勉強が必要だと気が付くのです。
ネタバレありのあらすじ
中3の夏休みに聖司と出会い・・・
舞台は、新宿駅から30分の住宅街聖蹟桜ヶ丘(せいせきさくらがおか)。
雫は読書好きな中学3年生。大学生の姉、社会人大学生の母親と図書館で働く父親の4人家族。
父親の影響もあり、雫は大の読書家。ある日、自分が最近借りる本に必ず「天沢聖司」という名前があることに気が付きます。
親友の夕子と恋愛の悩みを相談していたとき、ベンチに本を置き忘れてしまいます。
そこへ、別のクラスの男子が置き忘れた本を届けてくれますが、ついでに自作した歌も盗み読まれてしまいます。
聖司バイオリン職人の夢
雫は、とある猫を追いかけていたところ彼にまた再会。お店の中に招き入れられ、彼がバイオリンを作っていたところを見せてもらいます。
雫が彼にバイオリンを弾くようお願いしたところ、雫に代わりに歌うように依頼されます。
彼のバイオリンの演奏と、雫の歌。そこにおじいさんやその友達が集まってみんなで楽しく歌うことになるのです。
彼は、中学を休んで2か月イタリアで見習いをしてそれでもやりたいというのならイタリアで10年間の修行をするということを雫に伝えます。
聖司の告白
聖司は雫が好きで、雫に気が付いてもらうために図書カードに先に借りたり、雫の好きな本を読んだり、図書館で何度もすれ違ったり、図書館で隣に座ったことも話してくれます。
雫は、聖司のことは好きでしたが、自分の決断で夢に向かう聖司に劣等感を抱き、自分に自信を持つことができなくなります。
しかし友人の夕子に相談しながら、聖司に対等な人間になるためには自分も何かを創ってみなければと思い始めるのです。
雫の処女作への挑戦
聖司がイタリアから2か月で帰ってくるまでの間に、雫は処女作に挑戦することに。雫は意を決して小説を書き始めます。
中3の2学期でしたが雫は、今時分が大切に思うこと、小説を書くことに夢中になります。雫は夜中まで小説を書き、授業中は小説を書いていて、中間試験を100番も落してしまいます。
両親との話し合いの中で「雫が図書館で一生懸命やってるのを分かっているが、どうしても今やらないといけないことなのか?」「今しかないの、その間に自分を試したいの。」「一つしか生き方がない訳じゃないから雫のやりたいようにやらせようか。自分の信じる通りやってごらん、でも人と違う生き方はしんどいぞ。」とアドバイスします。
家族の応援も得て雫は処女作を書き上げ出来た作品をおじいさんに読んでもらいます。
おじいさんは、雫に、「あらあらしく、率直で未完成で聖司のバイオリンのようだ」と感想を伝えました。
要は雫とせいじと同じところにいると、聖司がイタリアに学びに行くようにあなたもそのスタートラインにいると伝えるのです。
雫は書きながら自分にはもっと勉強する必要があると気が付きます。
聖司の帰国
2か月のイタリア生活を経た聖司は新宿が一望できる朝焼けのベストスポットに雫を招待します。
おじいさんから雫の処女作への挑戦を聞き、自分がイタリアでの修行のことで頭がいっぱいで何もできなかったからと伝えます。
聖司は、雫に一人前のバイオリン作りになったら結婚しないかと告白するのです。
「耳をすませば」製作スタッフ
監督など
原作は、柊あおいの漫画「耳をすませば」。
脚本は宮崎駿、監督は近藤善文監督。
登場人物&キャラクターと声優キャスト
「耳をすませば」登場人物&キャラクターと声優キャストをご紹介します。
年齢 | ||
~月島家~ | ||
月島雫 | 中学3年生 | 本名陽子 |
父 | 45歳 | 立花隆 |
母 | 43歳 | 室井滋 |
姉 | 大学生 | 山下容莉枝 |
~友達~ | ||
夕子 | 中学3年生 | |
天沢聖司 | 中学3年生 | 高橋一生 |
~その他~ | ||
バロン | 人形 | |
猫のムーン |
「耳をすませば」の主人公雫の図書館で働く父親が、誰がやっているのか気になるところ。実は父親役の声優はジャーナリストの立花隆さんです!
ジブリ作品では、本業としていない方が声優として出演していることがときどきあるのです。
オープニングとエンディング
オープニングの歌
作詞・作曲:ジョン・デンバー、ビル・ダノフ、タフィー・ナイバート
歌:オリビア・ニュートン=ジョン
エンディングの歌
日本語訳詞:鈴木麻実子
補作詞:宮崎駿
歌:本名陽子
電子書籍で読む
「耳をすませば」のアニメ映画をマンガ化した作品を読むこともできます。全ページカラー版の文春ジブリ文庫から出版の漫画版となります。
アニメ映画のシーンをよりリアルに再現しており印刷版と電子版があります。印刷版は従来の漫画本のように手に取って手軽に読むことができ、電子版は印刷版よりもより鮮明な画像が特徴です。電子書籍版を読むとまるで映画を観ているような再現率です。
「耳をすませば」を見る
残念ながら「耳をすませば」を含め全ジブリ作品は、動画配信サービスで見ることはできないため、DVDで見るかTV放送を待つしかありません。
ジブリ作品は毎年TVで再放送はしていますが、どの作品が放送されるかは未知数。
そのため「耳をすませば」を見るにはDVDで見るのが良いでしょう。DVDであれば、お近くの図書館で在庫があれば無料でレンタルすることができるでしょう。
もしくは民間のDVDレンタルサービスで「耳をすませば」を借りることができますし、初回の無料トライアルで他のジブリ作品と合わせて無料でレンタル可能です。