「魔女の宅急便」には原作の小説がある

「魔女の宅急便」の脚本と監督は宮崎駿ですが、原作の小説本があるのはご存じですか?

原作の小説は角野栄子さんが描いた「魔女の宅急便」全6巻シリーズです。

原作の小説本は、魔女のキキがお母さんのコキリのもとを13歳で修行の旅に出て、その街で出会ったトンボと結婚し2児をもうけ、その2人も13歳になり自立のたびに向かう一人の女の子のストーリーです。

「魔女の宅急便」原作の小説

「魔女の宅急便」は宮崎駿監督が脚本と監督を担当しています。しかし原作は宮崎駿監督ではありません。

原作の小説本

「魔女の宅急便」原作の小説本の作者は角野栄子(かどのえいこ)さんです。

2018年には、国際アンデルセン賞作家賞を受賞、現在は88歳だとか。

「魔女の宅急便」以外にも、魔女系やお化け系の作品を書かれています。

魔女の宅急便は全6巻+番外編3巻

「魔女の宅急便」は全部で6巻と番外編3巻があります。

アニメ映画「魔女の宅急便」は1989年に公開されていて、1985年の原作1巻目をアニメ映画化しています。

その後、アニメ映画「魔女の宅急便」の人気もあってシリーズ化されています。

6巻
  • 魔女の宅急便(1985)
  • 魔女の宅急便その2 キキと新しい魔法(1993)
  • 魔女の宅急便その3 キキともう一人の魔女(2000)
  • 魔女の宅急便その4 キキの恋(2004)
  • 魔女の宅急便その5 魔法のとまり木(2007)
  • 魔女の宅急便その6 それぞれの旅立ち(2009)

全6巻シリーズは以下を参考にしてね。

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2016年 角川文庫
魔女の宅急便
角野栄子著
1巻1,760円×全6巻 1,760円⇒1,260円
番外編3巻
  • 魔女の宅急便 特別編 キキに出会った人びと
  • 魔女の宅急便 特別編 その2キキとジジ
  • 魔女の宅急便 特別編 その3 ケケと半分魔女

      「魔女の宅急便」原作の小説

      角野栄子が描く「魔女の宅急便」原作の小説本第6巻までのあらすじをご紹介します。

      魔女の宅急便

      魔女お母さんコキリと妖精や魔女の伝説や民話を研究する夫オキノの間の娘として生まれたキキ。そして相棒の黒猫。

      魔女のしきたりとして魔女になることを決め13歳になったら、別の街で独り立ちしなければなりません。

      キキとジジは、ほうきに乗って新しい街を見つけます。しかし周囲の反応はイマイチ。そんな中で飛ぶことを活かして町の人と関わったり、トンボさんとであったりと、自分の居場所を見つけていきます。

      13歳になったキキの旅立ちと1年経って実家に里帰りするまでを描きます。

      その2 キキと新しい魔法

      1年目の里帰りも済ませ、2年目になりました。キキにとっては自分で選んでさまざまな出会いや経験を重ねたこのコリコの街が好きでした。

      キキはコリコの街で、色々なものを運ぶ宅急便の仕事をしながらさまざまな人に出会いさまざまな経験を重ねていきます。

      魔女の魔法のスキルも広げたくて、お母さんのくしゃみの薬の作り方の魔法も覚え、魔女の宅急便とくしゃみのおくすりの販売も始めます。

      その3 キキともう一人の魔女

      16歳になったキキの街へケケというもう一人の魔女がやってきます。

      この街では魔女がキキ1人でしたが、ケケの登場により、今まで自分に好意的だったコリコの街の関心を奪われるような不安を感じます。

      このような不安はもしかしたら誰もが感じた経験があるのではないでしょうか? 自分のなじんだコミュニティーに自分の双璧となる人物が現れる・・・相手が注目されるので面白いものではないですよね。そんな女の子なら一度は感じる心模様が描かれています。

      しかしケケが街を去るとき、実は母親がおらずキキが街の好意を一新に集め楽しそうだったのに嫉妬したのだとはなし和解します。

      その4 キキの恋

      トンボさんは別の街の学校に行っておりコリコの町には住んでいません。

      17歳になったキキはトンボさんへの恋愛感情を強く感じるようになります。

      そこへお母さんのコキリが病で倒れたという連絡があり駆け付けます。キキのくすりと魔女の力でよみがえるのです。

      その5 魔法のとまり木

      19歳になったキキ。そのころ相棒のジジには彼女の猫ができます。そしてキキの魔法にも異変がおき、ジジの言葉が半分は理解できなくなり、ほうきで飛ぶことも上手くできなくなることが増えました。

      父のオキノいわく、それは魔法のとまり木で休暇を取っているのだと。休暇中口を言ったり休んだりすればいずれ回復するというのです。低くしか飛べない今の状態を新しい魔法に出会ったと思えばいいと。

      キキはトンボさんと再会し、結婚するのです。

      その6 それぞれの旅立ち

      なんとあのキキには2人の双子の息子と娘が生まれ2児の母親になっています。しかも結婚したのはあのトンボさんです。

      そしてかれらもまた13歳の選択と旅立ちの時がやってきます。

      娘の方は13歳になり魔女になることを選択して旅立ちます。

      しかしキキにはもう一人息子がいます。魔女というのは女性と決まっています。息子の方は魔女ではないかもしれません。魔男?

      息子の方はほうきで飛んでみたものの上手く飛べません。魔女ではないのかも。

      しかし息子は魔女の血を引いているので13歳の時に1年間1人旅立つことを決意します。空は飛べないけど、生き方を見つけたいと。「今のトトは変わるわ。今のトトとはお別れ」

      原作小説1巻目の映画と原作の違い

      「魔女の宅急便」は全6巻ありますがアニメ映画化されたのは1巻目です。「魔女の宅急便」1巻目の原作のあらすじと、アニメ映画と原作の違いについて解説します。

      宮崎駿監督のアニメ映画はこの1巻を映画化した作品です。しかし原作小説泊まった置く同じという訳ではなく、映画化にあたってはかなりオリジナル要素が含まれています。

      アニメ映画は原作の登場人物や魔女のストーリーからキキがさまざまなものを運ぶ過程で、人々と出会っていくところを中心としてアニメ映画化ではきゃらくたーをもっとかわいらしくしたり、ストーリーを2時間で完結させるためのオリジナルストーリーが取り入れられています。

      魔女の宅急便

      魔女お母さんコキリと妖精や魔女の伝説や民話を研究する夫オキノの間の娘として生まれたキキ。そして相棒の黒猫ジジ。

      しきたりとして、魔女になることを決め13歳になったら、別の街で独り立ちしなければなりません。13歳になったキキの旅立ちと1年経って実家に里帰りするまでを描きます。

      アニメ映画と原作の違い

      アニメのキキの方がかわいい

      原作のキキは魔女用の黒いワンピースにロングヘアに黒いリボンですが、アニメのキキは魔女用の黒いワンピースにショートヘアに赤いリボン。

      魔女の洋服である黒いワンピースは同じです。ただアニメの中では、黒だと暗すぎてしまうので紺色で描かれています。

      原作よりアニメのキキの方が可愛く描かれていますね。

      トンボとの出会いは異なる

      トンボとの出会いは、アニメ映画ではキキが新しい時計塔のあるコリコの街に舞い降りて、交通の邪魔になると警察から声を掛けられたところを助けた男の子として登場、その後トンボの方からキキに対してパーティーに呼んだり遊んだりとアクションを起こしていきます。

      原作でのキキとトンボの出会いは、キキのほうきを盗んだ少年として登場します。ただトンボはほうきを盗んだのではなく、空飛ぶほうきの研究をしてほうきを手作りしてキキに使ってもらうためでした。また魔女のほうきがあれば自分が飛べるかどうか確かめるためだったのです。

      またアニメ映画でのトンボの性格はやんちゃで冒険好きな少年に描かれていますが、原作小説では割と大人し目の少年として描かれています。

      トンボの命を助けるシーンはない

      アニメ映画では、キキがほうきで飛べないというスランプに陥っていた時、気球船のロープにブラ下がったトンボの命を街の人達にも応援される中、なんとか助けてスランプからも抜け出すという名シーンがあります。

      しかし原作ではトンボが命の危険にさらされたり、キキがトンボの命を助けるシーンはありません。

      キキとトンボは結婚する

      アニメ映画では、トンボの命をキキが救うシーンがメインで描かれています。その後2人は恋人同士になるのかしら?? ハイ、キキとトンボは恋人同士になり、結婚して2人の間に双子の2児をもうけるのです。

      そしてその2人の子供もまた魔女であり、キキと同じように13歳の旅立ちの日を迎えるのです。

      キキが13歳の時母親のコキリの元を旅立ったように、キキは2人の子供が13歳になったとき旅立ちを見送り、コキリの気持ちが理解できるようにもなるのです。

      原作小説の感想

      「魔女の宅急便」の原作の小説本は、さながら例えばハウス食品の提供で放送されていたアニメの若草物語とかの小説を読んでいるようでした。

      女の子の心の描写が描かれていてまるで自分が体験しているような感じです。日本の小説の中にもこのような作品があるんだなって知りました。少女向けの小説だとは思いますが、昔少女だった大人の女性にも楽しめます。

      「魔女の宅急便」の原作では、魔法でほうきで飛べるっていうのは、人間のさまざまな可能性の中の一つだという表現で描かれています。

      「魔女の宅急便」のアニメ映画を観た時誰もが多少疑問に思うと思うのですが、人間にとって飛ぶってすごいことなのに、そんなキキが普通の女の子として描かれている点です。

      魔法によりほうきで飛ぶというのはすごいことだけど、魔女ではなくてもだれもが自分の中に自分にしかできない魔法があるというのが「魔女の宅急便」のメッセージでもあるのです。

      それは、走るのが早いですとか、楽器が引けるですとか、面白い話ができるとかそんな小さなことで良いのかもしれません。それを見つけて他人にプレゼントしてあげる、そして喜ばれることが人生を豊かにすることなんじゃないか、そんなことを感じました。

      空を飛ぶと何かすごいことがあるイメージだけど空よりも街中の方が生の人間がいて色々なことがあるのかもしれませんね。

      そのため最終回のキキの双子の息子の方は、女ではないからなのか飛ぶことができません。しかし自分の中のさまざまな力の魔法を見つけるために飛び立つのでした。

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